林:18歳でこの世界に入って、最初はアイドル路線だったんですよね。

中島:フフフ(笑)。そうさせられそうだったことは覚えてます。

林:衣装もアイドルっぽい雰囲気だったんですか。

中島:はい。それがイヤというよりは、心地悪かったんですよ。ウソをついてるみたいで。3年ぐらいはアイドルっぽい格好していました。だけどこのままだと自分が我慢できなくなるから、早めに対処してしまえと思って、髪の色を変えたんです。そこからですね。

林:ほぉ~、すぐ自分の意見が通るようになったんですか。

中島:いや、通らなそうだったから、強行突破したんです(笑)。

林:スゴイ。売れてくれば、自分の意見はどんどん通りますよね。

中島:ううん、そんなことないです。それに当時は売れてたかどうかも知らないぐらい忙しくて、実感するヒマもなかったんです。

林:歌手デビューの前に、ドラマにも出演されましたよね。すごく話題になった映画「NANA」にも主演で出られたり。

中島:あれは宮崎あおいさんとダブル主演でした。

林:賞もとっちゃったりして、すごい話題になりましたよね。

中島:なっちゃいましたね。あれも最初はそんなつもりじゃなく始めたことなんですけど……。

中島美嘉(なかしま・みか)/1983年、鹿児島県生まれ。2001年にテレビドラマ「傷だらけのラブソング」のヒロインに抜擢され、同ドラマ主題歌「STARS」でデビュー。“新世代のミューズ”として注目される。大ヒットを記録した代表曲「雪の華」を収録したセカンドアルバム「LOVE」は、160万枚超を売り上げる。歌手のほか、映画「NANA」で主演を務めるなど、女優としても活躍。デビュー20周年を迎えた今年、3年半ぶりのオリジナルアルバム「JOKER」を発売中。最新曲「真冬のハーモニー」(中島美嘉 with 藤巻亮太)が11月11日から先行配信スタート。

(構成/本誌・松岡かすみ 編集協力/一木俊雄)

>>【後編/中島美嘉、自身の結婚を「やっぱり、びっくりしました?」と聞き返す】へ続く

週刊朝日  2020年11月13日号より抜粋