「以前インタビューした時に、“長男なので、弟たちの見本になるような生き方をしないと”と話していて、典型的な韓国の長男として育った人だなと感じた印象があります。共演者からも“いいお兄さん”という表現をされることが多く、男気のある人。仲間を大切にする兄貴分というイメージは、『梨泰院クラス』の主人公にそのまま当てはまる印象です」

 2位にランクインしたのは、この5月に兵役が明けたばかりの“グンちゃん”ことチャン・グンソク(32)。言わずと知れた人気ドラマ「美男<イケメン>ですね」(09年)で大ブレークし、11年には日本で歌手デビューも果たした。中性的な容姿に愛くるしい笑顔で爆発的な人気を獲得。日本語が達者で、“オレ様”キャラでジョークを飛ばすのもお馴染みだ。今年6月に開催されたオンラインファンミーティングで2年ぶりにファンの前に姿を見せ、ファンを喜ばせた。ブランクを経てもなお人気が衰えず、復帰を待ちわびたファンの熱い思いがあらわれた結果だ。「韓国TVドラマガイド」の高橋チーフは言う。

「日本向けに活動をたくさんしていたので、日本のファンとの強く固い絆があります。キャリアも長く、ファンが望むことを理解した上で行動している印象。兵役期間は色々と考える機会になるようで、除隊後にぐっと伸びてくる俳優が多い。そうした意味でも、30代に入り新たなステージを迎えたこれからの活躍に、ますます期待したいです」

 今の韓流ドラマブームの代名詞とも言える「愛の不時着」で主演を務めたヒョンビン(37)は3位にランクイン。日本でも、ヒョンビンをきっかけに韓流ドラマにハマる人が続出した。185センチの高身長に精悍な顔つき、チャーミングなえくぼ。パク・ソジュンと同様に、女性だけでなく男性からの人気も高いことが特徴だ。All About韓国ドラマガイドの安部裕子さんは言う。

「ヒョンビンの圧倒的人気は、兵役でついたイメージも大きい。軍隊の中でもランクが高く過酷とされる海兵隊に自ら志願したことで、韓国人が広く認める存在になりました。『愛の不時着』のヒットも、軍人という役柄と、本人の持つ魅力や性質がシンクロしていることも大きいはず」

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