コロナで症状出る人と出ない人の違いは? 帯津医師、免疫力に注目

ナイス・エイジングのすすめ

帯津良一

2020/06/01 07:00

帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「貝原益軒 養生訓 最後まで生きる極意」(朝日新聞出版)など多数の著書がある
帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「貝原益軒 養生訓 最後まで生きる極意」(朝日新聞出版)など多数の著書がある
免疫学の大家だった安保徹さん (c)朝日新聞社
免疫学の大家だった安保徹さん (c)朝日新聞社

 西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱する帯津良一(おびつ・りょういち)氏。老化に身を任せながら、よりよく老いる「ナイス・エイジング」を説く。今回のテーマは「自然免疫」。

【写真】免疫学の大家だった安保徹さん

*  *  *
【ポイント】
(1)自然免疫が見直されるようになってきた
(2)中医学はずっと自然免疫に注目してきた
(3)自分の生き方を見直して自然免疫を高めよう

 コロナ騒動が起きてから、免疫力への関心が高まっています。免疫とは「疫病」から「免」れるということですから、注目されるのは当然といえます。コロナに同じように感染しても、症状が出る人と出ない人がいます。その違いは免疫力にあるのではないかというのが、気になるところではないでしょうか。

 免疫に関する研究は近年、急速に進んでいて、いろいろなことがわかってきています。その一つは、「自然免疫」と「獲得免疫」の役割についてです。

 これまでにも書いてきましたが、自然免疫は生まれつき備わっている仕組みです。細菌、ウイルスといった外敵が体内に入ってくると、マクロファージ、樹状細胞、ナチュラルキラー細胞などが、それらに対抗して活躍します。マクロファージは「大食い」という意味を持っていて、外敵を丸呑みします。

 もう一つの免疫の仕組みである獲得免疫は、外敵との戦いによって身につけていく能力で、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、B細胞などが担当します。

 西洋医学ではこの獲得免疫が注目されてきました。特定の病原体に対して、画期的な戦い方をするからです。天然痘をはじめとする各種ワクチンは、人工的に獲得免疫をもたらす方法です。それによって救われた命は計り知れません。

 ただ、近年は自然免疫が見直されるようになってきています。マクロファージにしても、樹状細胞にしても、外敵に見境なく飛びかかるのではなく、精巧な病原体センサーを何種類も備え、相手の正体を正確に把握しているのです。

1 2

あわせて読みたい

  •  室井佑月「ひるおび!」突然の降板の真相 GoTo批判が影響も?

    室井佑月「ひるおび!」突然の降板の真相 GoTo批判が影響も?

    週刊朝日

    12/4

    濡れた手で「アルコール消毒」してはいけない

    濡れた手で「アルコール消毒」してはいけない

    ダイヤモンド・オンライン

    3/19

  • 室井佑月「あの尾身さんが」
    筆者の顔写真

    室井佑月

    室井佑月「あの尾身さんが」

    週刊朝日

    12/10

    インフルエンザにかかりやすい人ってどんな人?〈免疫力〉について考えよう

    インフルエンザにかかりやすい人ってどんな人?〈免疫力〉について考えよう

    tenki.jp

    1/27

  • BCG接種は心の中の「お守り」に 帯津医師が過去の試みを振り返る
    筆者の顔写真

    帯津良一

    BCG接種は心の中の「お守り」に 帯津医師が過去の試みを振り返る

    週刊朝日

    5/4

別の視点で考える

特集をすべて見る

この人と一緒に考える

コラムをすべて見る

カテゴリから探す