ザ・ドリフターズのメンバーでタレントの志村けんさん(本名・志村康徳=しむら・やすのり)が29日夜、コロナウイルスによる肺炎のために亡くなった。70歳。死因は新型コロナウイルスによる肺炎。所属事務所のイザワオフィスによると、葬儀は親族のみで行うという。今後親族と相談しながらお別れの会をとりおこなうか検討する。
【写真】志村さんも治療に使っていたという人工肺「ECMO」がこちら
志村さんは3月23日に新型コロナウイルス検査で陽性と判明、都内の病院に入院していた。その後、新宿都内の専門病院へ移転し、ECMO(体外式膜型人工肺)という最新治療を受けていた。
志村さんは入院後、一時、持ち直したというが、意識がなくなり急変、29日午後11時10分、都内の病院で死去した。
関係者によると、志村さんは今年1月に定期健診で胃のポリープが発見され摘出手術のために6日ほど入院。しかし、「それ以降は体調に問題なかった」という。私生活では独身を貫き、女性との噂は絶えず、最近まで六本木、麻布十番界隈で飲み歩く姿を週刊誌にキャッチされていた。
一方でヘビースモーカーとして有名で多い時期では「一日3箱吸っていた」(芸能記者)というが、最近は健康のために禁煙していたという。
コロナと喫煙の関係について日本禁煙学会理事長で東京脳神経センター神経内科の作田学医師がこう解説する。
「一度も喫煙したことのない人と比べて、喫煙したことのある人の重症化リスクは1.7倍、死亡のリスクは3.2倍となるという海外の論文があります。武漢で入院したケースを分析した中国の論文では、喫煙している人は禁煙している人より14倍も悪化しやすいとされています。新型コロナのリスクでは年齢を思い浮かべる人もいますが、それでも高齢者は若い人と比べて8.5倍。この数字をみると、喫煙歴のほうが悪化要因です。対策としては、いますぐタバコを止めることでしょう」
過去に吸っていた人については、COPD(慢性閉塞性肺疾患)になっているかどうかが一つの目安だという。