チュートリアルの徳井義実(C)朝日新聞社
チュートリアルの徳井義実(C)朝日新聞社

 設立した会社が計約1億1800万円の申告漏れと約2千万円の所得隠しを東京国税局から指摘され、昨年10月から芸能活動を自粛していたお笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実(44)が2月24日から活動を再開した。

【写真】同じく申告漏れから波乱と不屈の道のりをたどった芸能人はいま…

 所属する吉本興業が同日、公式ホームページで発表した。徳井が新たな税理士と顧問契約を結んだことを明かし、

「弊社、及び、徳井義実としましては、こうした状況を勘案し、活動再開に関して関係各位と相談の上で上記判断をさせていただきました。今後の芸能活動に関しても、関係各位と相談の上で決定してまいりたいと考えております。関係各位、ファンのみなさまには多大なるご迷惑をおかけしましたことを、改めてお詫(わ)び申し上げます」

 と謝罪した。

 徳井は2009年に個人事務所を設立したが、18年9月ごろに税務調査を受けるまで期限内に申告したことが一度もなく、税務署に促され申告した後も税金を納めなかった。この不祥事が明るみに出ると世間からの批判が殺到。徳井は自ら申し出て休養に入った。

 ネット上では、

「個人的には(雨上がり決死隊の)宮迫(博之)より許せない。闇営業とレベルが違う。故意に見られても仕方ないレベルの申告漏れだったし、逮捕されてもおかしくない事案。サラリーマンだったらクビです」

「徳井さんが十分に反省しているとかそういうレベルでなく、復帰が早すぎる。もう少し脱税に対してデリケートになった方がいい。追徴課税を払ったから良いという問題ではなく、世間のイメージが悪すぎる」

 など批判的なコメントが大半を占める。また、

「4月の番組改編に合わせて吉本興業が徳井を仕事再開させたのだろうけど神経を疑う。活動再開するなら会見をやるべき。闇営業の件といい、コンプライアンスに関しての危機意識が薄すぎる」

 と吉本興業の判断についても疑問の書き込みが多い。

 自粛前はテレビなど10本以上のレギュラーを持つ売れっ子だったが、世間の目は厳しい。イメージを重視するスポンサーが起用に難色を示す可能性もある。仕事を再開する徳井にいばらの道が待ち受けていることは間違いないだろう。(梅宮昌宗)

※週刊朝日オンライン限定記事