ホリエモンがYouTubeで成功した理由 鈴木おさむの意見
連載「1970年生まれの団ジュニたちへ」
整理すると、堀江さんのYouTubeチャンネルがブレークしたポイントは大きく考えると二つ。まず、どんな自分を見たいか? 客観性を持った作りにできたこと。堀江さんのように、いろんなビジネスのコンサル的なことでヒットを出しまくってる人でも、自分のこととなると、わからなかったりする。そんなもんだ。人のことがよくわかる人に限って自分のことがわからない。そんなもの。そして、それを聞いた相手が大事。東大受験の企画を通じて、たくみ先生のことをリスペクトしたのだろう。客観的な自分を知りたいときに、聞く相手が大事なんだと改めてわかる。
そして長く続けること。これが一番すごい。普通だったら飽きてやめる。くじける。だけど、堀江さんは竿(さお)に餌をつけて、池の中に垂らし続ける。
新しいことを始めるときに、自分を客観的に知ることのできる方法と長く続ける体力を持つ。この二つがとてつもなく大変だが、これができれば、何かしらの芽が出るのかもしれない。僕も来年は新しいことを始めようと思っているからこそ、この二つ、気をつけよう。粘ろう。
※週刊朝日 2019年12月20日号
鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中。バブル期入社の50代の部長の悲哀を描く16コマ漫画「ティラノ部長」の原作を担当し、毎週金曜に自身のインスタグラムで公開中
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