認知症予防で話題の「リコード法」 食事を変えて原因を断つ! (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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認知症予防で話題の「リコード法」 食事を変えて原因を断つ!

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山内リカ週刊朝日#シニア
食事も気をつけたい (※写真はイメージ Getty Images)

食事も気をつけたい (※写真はイメージ Getty Images)

エアコン掃除は○ (c)朝日新聞社

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アルツハイマー病の原因となる行動リストと「問題となる理由」  (週刊朝日2019年12月13日号より)

アルツハイマー病の原因となる行動リストと「問題となる理由」  (週刊朝日2019年12月13日号より)

 わが国の認知症高齢者数は462万人ともいわれ、65歳以上の約7人に1人が、この病気にかかっている。そんななか、認知症で最も多いアルツハイマー病患者の9割に効果が認められたというデータがある治療法が米国で報告された。それはアルツハイマー病の患者の脳にたまるアミロイドβというたんぱくを減らす「リコード法」というもの。予防に生かすポイントも含めて紹介しよう。

【写真】アルツハイマー病の原因となる行動リストと「問題となる理由」

 気になるリコード法のやり方だが、まずアミロイドβがたまる原因を推測していくところから始める。

 アミロイドβがたまる原因は多様で、一つではない。ブレデセン博士は著書『アルツハイマー病 真実と終焉』のなかで、「アルツハイマー病の病態生理には、少なくとも36個の異なるメカニズムが寄与しており、その一つだけを治療しても成功のチャンスは少ない」と述べている。

「屋根に36個の穴の開いた家を思い浮かべてください。穴のサイズはいろいろで、開いた原因もそれぞれ違います。この穴を修繕したり、小さくしたりして、安心して住めるようにするのが、リコード法です」

 こう話すのは、約30年前から認知症研究に関わっている白澤抗加齢医学研究所所長(お茶の水健康長寿クリニック[東京都千代田区]院長)の白澤卓二医師。この穴の数や穴が開いた原因を推測するために行われるのが、血液検査や遺伝子検査、体組成検査、MRI検査などだ。

 リコード法では、検査結果からわかったアルツハイマー病を原因ごとに大きく「炎症性」「萎縮性」「毒物性」「糖毒性」「血管性」「外傷性」の六つのサブタイプに分類。それぞれに応じた対策をとるよう指導する。3年前からリコード法を取り入れているブレインケアクリニック[東京都新宿区]名誉医院長の今野裕之医師に聞いた分類の傾向と対策は次のとおりだ(実際の診療現場では、もっと細かい指導が入る)。

▼炎症性 血液検査で炎症所見がみられるケース。炎症を起こす食品を避け、抗炎症作用のある食品を摂る。

▼萎縮性 ホルモンやビタミンなどが足りない。ホモシステイン(アミノ酸の一つで、高いと心疾患や脳卒中、アルツハイマー病のリスクになる)の値が高い。不足する栄養素を多く摂り、過剰な栄養成分を控える。

▼毒物性 重金属やカビなどに含まれる毒素が関係するケース。原因となる毒素を特定して排除し、ブロッコリーなど解毒効果のあるアブラナ科の野菜を積極的に摂る。

▼糖毒性 高血糖とインスリン抵抗性が問題。食生活と運動で改善する。

▼血管性 慢性的な血管の病気(脳卒中など)を合併している。血圧のコントロールや減塩などを行う。

▼外傷性 事故やスポーツなどで頭を打ったことが影響しているケース。


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