小林:そうですね。でも、腸内環境がよくなると、便はほとんど無臭です。

林:えっ、無臭ですか。

小林:はい。ガスもまったくと言っていいほど無臭になります。トイレに入ったら前に誰かが使ったことがわかるというのは、腸内環境が悪い人が使ったからです。

林:腸内環境がよくなったら便が無臭になって、会社のトイレも新幹線のトイレも飛行機のトイレも使えるから、ますます健康になるということですよね。

小林:「腸は内側と外側から鍛えろ」というんですけど、案外簡単なんですよ。内側から鍛えるのは食事ですよね。外側から鍛えるのはもっと簡単で、階段を上れば腸に刺激が行くんです。あるいは、腰骨の脇と左の肋骨の下を揉むと、便をつくる大腸が動くようになるんです。

林:私、酵素を飲んだらすごく調子よくて、「これがあれば便秘は一生大丈夫」と思ったら、パタッと効かなくなっちゃって。

小林:何でもそうですけど、最初はいいんですよ。そのうち体が慣れてくるんですね。腸内環境を整えておけば、酵素もずっと効いてると思いますよ。

林:私はいま、3日間保温した玄米というのを食べてるんです。通販で買って。

小林:そういう努力は報われますからね。今までその人が育ってきた中での腸内環境がありますから、ご自身が食べて「調子いいな」と思うものは何でもいいと思うんです。

(構成/本誌・松岡かすみ)

週刊朝日  2019年12月6日号より抜粋