フランス杯から一夜明け、取材に応じる宇野昌磨 (c)朝日新聞社
フランス杯から一夜明け、取材に応じる宇野昌磨 (c)朝日新聞社

 11月1、2日に開かれたフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦フランス杯で、宇野昌磨は8位に沈んだ。

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 5歳のころから指導を受けた山田満知子、樋口美穂子両コーチのもとを離れ、特定のコーチをつけない状態で挑んでいる今シーズン。

 複数回転倒したフリーの演技後、得点発表を待つ“キス・アンド・クライ”で、独り涙を流す場面がファンらの胸を打った。

 昨シーズンは足のけがもあったが、けがについてはジャンプが跳べているので心配ないのでは、と長年フィギュアを取材するスポーツライターはみる。

「精神的なものや練習環境が安定しないまま、思うようなオフシーズンを送れなかったのでは」

 精神的な影響には、やはりコーチ不在が大きな要素を占めるようだ。

「コーチがいない、という状態自体が初めてのことでしたからね。空気のようにいて当たり前の存在の必要性というものに気づかず、気づいたら空気も吸えないような状態になっていた、ということなのでは」(スポーツライター)

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