「弁護士が選任されると、知恵がつくので、青葉容疑者が大やけどの影響でまったく記憶がないなどと供述を変えるのではないか、と心配している。殺意の有無、計画性など記憶がないと、裁判で紛糾しかねない。事実、青葉容疑者は病院の雑談では『なぜ病院にいるのか』『ここはどこ?』などと記憶が定かではないような話をしていた。事件直後は、記憶が飛んでいたようだ。今回の事情聴取で記憶があり、放火を認めたことは、今後の捜査には大きなプラスだ」
死者36人という前代未聞の凄惨な放火事件の真相解明に向けてようやく捜査が動き出したが、遺族の一人はこう話す。
「青葉なぁ、腹立つよ、絶対に許せんよ。病院の治療代もどうせ、税金。こんなひどい事件を起こして、まだ税金で世話になる。何重にも遺族を苦しめるんや。死刑になろうが、どんな罪になってもうちの子は帰ってこない…」
(今西憲之)
※週刊朝日オンライン限定記事

