1、固定する部分と動かす部分をつくる


 2、良い姿勢で深い呼吸をする
 3、リズムを感じながらテンポよく

 ラジオ体操は第1と第2の二つがある。第1は姿勢のゆがみを予防し改善する次のエクササイズだ。

 (1)伸び
 (2)腕を振って脚を曲げ伸ばす
 (3)腕を回す
 (4)胸を反らす
 (5)体を横に曲げる
 (6)体を前後に曲げる
 (7)体をねじる
 (8)腕を上下に伸ばす
 (9)体を斜め下に曲げ胸を反らす
 (10)体を回す
 (11)両脚で跳ぶ
 (12)腕を振って脚を曲げ伸ばす

 第2は元気で働き盛りの青年・壮年期向けに考案された第1の強化版。より大きな動きが盛り込まれているのが特徴だ。

 青山さんによれば、ラジオ体操をコンスタントに行うことで「緊張からくる肩凝り・頭痛」「腰痛」「ふらつき」「疲労感・倦怠感」が解消されるという。

 ラジオ体操歴6年という77歳の女性はこう話す。

「町内会の人とのつながり作りがきっかけで始めたのですが、毎朝続けているうちに生活にリズムが出てきて気分がどんどんさわやかになりました。今では朝が来るのが待ち遠しいくらいです」

 青山さんはラジオ体操は人と人をつなぐと言う。

「交流が広がるのもラジオ体操の魅力です。かつての同級生がラジオ体操の場で再会したという話も聞きます。子どもから大人まで一堂に集まって汗を流す体操はラジオ体操をおいてほかにはないですよね。皆さんも早起きして、3分10秒のラジオ体操で健康になってください」

 気軽に取り組めるから長続きする。「おもしろ体操」が人生100年時代を明るく彩ってくれるはず。

 さあ、今すぐ本誌を閉じて体操しよう!(本誌・羽富宏文)

週刊朝日  2019年8月16日‐23日合併号