3月19日、開会を2日後に控えた科博展示会場中央部の準備はほぼ終わった。このエリアには約200種類の哺乳類の標本剥製が展示される
多くの人たちが時間をかけ心を一つにした展示で哺乳類たちが大集合した。
■「迫力や危うさを間近で」 監修者が込めた思い
「生きていたものを、生きていたとおりの姿で正確に再現したいと考え、展示しています」田島さんは言う。
今回の展示にはインパラやアザラシなど、触ることができる剥製もあり、毛並みや角の感触を体感できる。
「哺乳類の多くは極地など簡単に行くことができないところに生息していたり、むやみに近づけなかったりするので、生きている動物だと、こんなに近くでは見ることはなかなかできません。だからこそ、迫力や危うさを間近で感じてほしいのです」
いろんな生き物が集まる「大哺乳類展2」。あなたも、その仲間である“ヒト”として参加してみては。(本誌・鮎川哲也)
※週刊朝日 2019年4月5日号に加筆