キレイ好きが病を招く “香害”深刻化の背景とは? (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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キレイ好きが病を招く “香害”深刻化の背景とは?

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亀井洋志週刊朝日
キレイ好きもほどほどに、との声も…… (※写真はイメージ Getty Images)

キレイ好きもほどほどに、との声も…… (※写真はイメージ Getty Images)

「給食当番は持ち回りで、給食着は前の人が洗濯したものでした。以来、他の子が着ている衣類の合成洗剤や柔軟剤のにおいがダメになり、頭痛や突然の眠気に襲われるなどの症状が出るようになりました。精神的にもイライラして不安定になっています。娘は教室にはいられなくなりましたが、学校側の対応は、相談室で学習プリント1枚を与えるというものでした」

 香りの強い柔軟剤を使わないように、教育委員会に協力を求めたが、他の子の家庭が使うものを規制できないとの返事。逆に「いじめのきっかけになったらどうするのか?」と言われ、脅されたような気持ちになったという。CSや香害に遭った人の症状は、ぜんそくや皮膚炎などアレルギー症状、下痢、パニック障害などさまざまだ。前出の杉浦さんがこう語る。

「重症化すると、電車にも乗れず、学校や職場に行けなくなる人もいます。病院に行っても待合室は地獄のようだといいます。芳香剤や消臭剤、抗菌剤は本当に必要なのか。健康を害される消費環境を根本から見直す必要があります」

 超清潔で、いつもいい香りをさせていなければならない──。そんな価値観とは決別しなければ、健康障害の被害者にも加害者にもなりかねないのだ。(本誌・亀井洋志)

週刊朝日  2019年4月5日号より抜粋


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