「電車に乗っているだけだと約8時間ですが、名古屋できしめんを食べたり、本を観光したりしました。寄り道しながら道中を楽しめて、充実感があります」

 ほかにも、いろんな組み合わせが考えられる。高知県にある半家(はげ)駅から、東京都の福生(ふっさ)駅を経由して、千葉県の布佐(ふさ)駅で「はげからふっさふさ」。

 出版社の名前でくくると、岐阜県の角川(つのがわ)駅や静岡県の岩波駅など。

「田舎の駅であるケースが多いですが、ご当地グルメが楽しめます。電車に乗る前は暖かかったのに、降りたら寒くなるなど、環境の変化もおもしろいですね」(「CR埼京線」さん)

 駅名が入る切符は、改札で駅員に言えば持ち帰ることもできる。コレクションにもなり、達成感が味わえるのだ。(本誌・田中将介)

週刊朝日  2019年2月22日号