8300冊の新刊にサインを書き入れるキンコンの西野亮廣さん(撮影/太田サトル)
8300冊の新刊にサインを書き入れるキンコンの西野亮廣さん(撮影/太田サトル)
サインしながらインタビューに答える西野亮廣さん(撮影/太田サトル)
サインしながらインタビューに答える西野亮廣さん(撮影/太田サトル)

お金」とは、そもそも何なのか。何かに挑戦する人を応援したいと思うキングコングの西野亮廣さんは、何か挑戦するためには、常にお金の問題が障害になることに気づいた。

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「たとえばケーキ屋さんをやりたいと思っても、家賃が払えなければやめなければならないし、芸人になっても、やっぱり生活費が払えなければ活動を続けることができなくなる。あらゆる挑戦には、必ずお金の問題がからんでくるのに、お金のことは誰も教えてくれない。そのことで、挑戦する人たちの成功確度がぐっと下がって、失敗する人や挑戦できない人が増えるのは嫌だなと。いま、クラウドファンディングをはじめ、これまでの経済とは違うお金の流れが発生しています。そんな中で、『お金』ってなんなんだ、ということについて考え、書いてみた本が、この『新世界』なんです」

 西野さんは、2016年には、クラウドファンディングにより1億円を集め、自らは「脚本&監督」を担当する完全分業制で制作した絵本『えんとつ町のプペル』を出版した。その後も、ビジネス本の出版や、オンラインサロンの開設など、お笑い芸人という枠から大きく飛び出した活動を行っている。

「机の上で考えるだけだと、考えなくてもいいことまで考えてしまいます。だから、まず動いたほうが無駄はない。とはいえ、動こうと思っても、動けない人がほとんど。じゃあ動けない理由は? これとこれが不足しているから動けないんじゃないのかな? そういったことを片っ端から書いてみました。挑戦する前の人、踏み出せない人が踏み出せない理由について書いてあるので、そこを後押しでき、踏み出せない人たちに届けばいいなと思っています」

 そんな西野さんだが、何か行動をおこしたり発言すると、激しいバッシングが起こったり「炎上」することが多い。この記事も、内容を読まず、西野さんが登場しているということだけでバッシングされる人が現れる可能性もあるのでは?と言うと、「全然かまわないです」と、笑った。

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炎上への理解が間違っている?