榮太樓總本鋪(同中央区)は、紅茶の機能性を研究している早稲田大学と「紅茶博士のテアフラビンのど飴」を共同開発し、今秋に発売した。テアフラビンという紅茶ポリフェノールが有効成分で、インフルエンザの感染を防ぐ作用があるという。

 カンロ(同新宿区)の「健康のど飴ドクタープラス」は、ビールの原料として知られるホップのエキスを配合。口腔衛生分野の先進的な研究で知られる鶴見大学と共同開発した。123種のハーブエキスを調べた結果、のどの炎症の原因になる菌の殺菌力が最も高かったのがホップだという。

 もちろん、飴をなめていれば万全とは言えない。一般的な予防法である、手洗い、適度な湿度の保持、十分な休養、栄養摂取などを忘れてはならない。そのうえで、新たな予防法として機能性のど飴を加えるといいだろう。

 厚生労働省の発表によると、今年はすでに9月上旬から愛知県、神奈川県、東京都、大阪府などの保育所、幼稚園、小・中・高校で学級閉鎖や学年閉鎖が相次いでいる。予防対策を万全にしたほうがよさそうだ。(茅島奈緒深)

週刊朝日  2018年11月23日号