ドラマ評論家の吉田潮さんも、似た印象を受けた。

「彼女は『やさぐれ界のスター』。さわやかな朝ドラヒロインとしてはどうしても受け付けないという人もいるかもしれませんね」

 本作は朝ドラ定番の子役パートはなく、初回から安藤サクラが18歳で女学生の福子を演じる。

「子役時代がないことで、最初から夫婦の物語として入り込めるという意味では、いいのではないかと思います」(吉田さん)

 夫役となる長谷川博己も初回から登場している。

「初回から出すことで、2人の関係を最初から最後まで描いていく、という意思は感じ取れます」(同)

 松下奈緒に内田有紀、松井玲奈や松坂慶子といった共演女優陣も豪華だ。芦田愛菜のナレーションやドリカムの主題歌など、ほかにも魅力はいろいろある。

 ドラマは始まったばかり。朝から心地よい「まんぷく」感が味わえることに期待。(本誌・太田サトル)

※週刊朝日2018年10月19日号