前川喜平が若者に助言「『目的意識』という強迫観念は捨てるべき」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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前川喜平が若者に助言「『目的意識』という強迫観念は捨てるべき」

連載「前川喜平の”針路”相談室」

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前川喜平週刊朝日#前川喜平
前川喜平(まえかわ・きへい)/1955年、奈良県生まれ。東京大学法学部卒業後、79年、文部省(現・文部科学省)入省。文部大臣秘書官、初等中等教育局財務課長、官房長、初等中等教育局長、文部科学審議官を経て2016年、文部科学事務次官。17年、同省の天下り問題の責任をとって退官。同年5月22日、読売新聞に「在職中、出会い系バーに出入りしていた」と報じられた。翌日、朝日新聞の取材に対し、加計学園をめぐる問題について証言。現在は、自主夜間中学のスタッフとして活動する傍ら、執筆活動などを行う

前川喜平(まえかわ・きへい)/1955年、奈良県生まれ。東京大学法学部卒業後、79年、文部省(現・文部科学省)入省。文部大臣秘書官、初等中等教育局財務課長、官房長、初等中等教育局長、文部科学審議官を経て2016年、文部科学事務次官。17年、同省の天下り問題の責任をとって退官。同年5月22日、読売新聞に「在職中、出会い系バーに出入りしていた」と報じられた。翌日、朝日新聞の取材に対し、加計学園をめぐる問題について証言。現在は、自主夜間中学のスタッフとして活動する傍ら、執筆活動などを行う

いつからスタートしても遅くない(※写真はイメージ)

いつからスタートしても遅くない(※写真はイメージ)

 それでも今、振り返って思うのは、やりがい・楽しさといったものは、仕事をする中で見つかる場合が多くあるということです。どこか組織に入ってみて、やりたくないことを経験する中で、おのずとやりたいことが明確になってくることもある。

 現に僕も、やりたくないなあと思いながらやらされる仕事のほうが断然多かった。楽しいと思える仕事は五つの中に一つあるかないか。組織と自分との違和感というのは、仕事を始めた初日からずっと持っていました。でも、そのおかげで今、本当に自分がやりたいことというのがはっきりしてきたと思います。僕の場合、それが夜間中学や不登校の子どもの支援だったりするわけですが。

 とにかく「目的意識を持たないといけない」という強迫観念は、今すぐ捨てたほうがいい。目的が見つからなければ、「比較的これならやれそうだ」というものを見つけて、とりあえずでもやってみる。合わなければ、やめたらいい。今の世の中、一つの組織や仕事にしがみつく必要なんてないですから。

 ぼーっと過ごしていて、全然いいんですよ。まずは、本を読んだり、映画や芝居を見たり……何でもいいですが、そのときに自分が感じた「ちょっと気になるもの」が何か、意識してみるといいかもしれません。そうしているうちに、ぼんやりとした意思のようなものが、自分の中にできてくる。

 人生の目的は早くから見つかる人もいれば、50歳を過ぎてからという人だっている。いつからスタートしても遅くないと思います

週刊朝日  2018年9月14日号


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前川喜平

1955年、奈良県生まれ。東京大学法学部卒業後、79年、文部省(現・文部科学省)入省。文部大臣秘書官、初等中等教育局財務課長、官房長、初等中等教育局長、文部科学審議官を経て2016年、文部科学事務次官。17年、同省の天下り問題の責任をとって退官。現在は、自主夜間中学のスタッフとして活動する傍ら、執筆活動などを行う。

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