体操女子18歳の宮川紗江が選手生命をかけた告発の行方 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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体操女子18歳の宮川紗江が選手生命をかけた告発の行方

岸本貞司週刊朝日
18歳の告発がスポーツ界を大きく揺るがしている (c)朝日新聞社

18歳の告発がスポーツ界を大きく揺るがしている (c)朝日新聞社

「ある試合では、審判をしていたOBが千恵子さんに近付き『今日の点数、どうでしたか?』と聞いていた場面を見たことがあります(笑)」。この目撃談を明かしたある記者は問題の背景に日本のアマチュアスポーツの危うさがあると指摘。それは、競技団体の幹部役員として日本代表選手を選ぶ側でありながら、大学や企業に籍を置き、指導者として報酬を得る元トップアスリートが大勢いる、ということだ。「金満な競技団体は少なく、役員報酬だけでは食べていけないからです。結果として日本代表を選ぶ側でありながら、抱えている選手が選ばれる側でもあり、都合よくやっていると勘繰られても仕方ない状況です」(古参記者)

 厄介なのは、そういう立場にある人は“レジェンド”の場合が多いということ。光男氏は五輪の3大会で金メダルを取り、「ムーンサルト(月面宙返り)」で世界的にも有名で、息子も五輪の金メダリスト。一家の体操界への貢献度から別格扱いなのだという。

「周りが忖度する可能性もありますし、今回の問題は彼らが今のポストに就いている限り終わらない話」(同)

 東京五輪を目指す18歳が自らの選手生命を賭して告発した今回の問題。アスリートファーストな結論に至ることを望みたい。(岸本貞司)

週刊朝日  2018年9月14日号


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