パンパシフィック選手権で銀メダルを獲得した池江璃花子 (c)朝日新聞社
パンパシフィック選手権で銀メダルを獲得した池江璃花子 (c)朝日新聞社
香港戦の1番手で得点し、ベンチに向かってガッツポーズを見せる張本智和 (c)朝日新聞社
香港戦の1番手で得点し、ベンチに向かってガッツポーズを見せる張本智和 (c)朝日新聞社

 池江璃花子に張本智和と10代アスリートたちが、東京五輪を2年後に控えた2018年、大活躍している。

【写真】得点後ガッツポーズを見せる張本選手

 池江は8月9日、東京で開かれている水泳の国際大会・パンパシフィック選手権で、女子200メートル自由形で銀メダルを獲得した。池江は現在高校3年の18歳。前回のリオ五輪では7種目で出場し、東京五輪でも競泳日本代表では金メダルの期待がかかる。同大会を取材するスポーツライターは、感嘆した。

「(女子200メートルの)レースが終わった後、池江選手が『この種目でこの結果出るとは思わなかった』と喜んでいたのですが、本人にとってどちらかというと得意ではない種目だった中でのメダル獲得に、本人もですが、周囲も驚かされました」

 池江は18歳にも関わらず、ちょっとしたことでは動じることがなさそうな、大物のオーラをまとっている。

「ここまで大きな挫折がいない選手は、日本では稀です。五輪を連覇した北島康介さんでも、結局アテネ五輪の後に調子が上がらず、気持ちの持っていきかたに苦労しているシーズンがありました。彼に限らず、五輪という大舞台を経験するいと、その後2シーズンくらいは調子が上がらないという選手が多い。池江はリオが終わった後も右肩上がりで、そういう意欲の衰えが見られません。もちろん技術は素晴らしいですが、メンタルが凄い」(前出のスポーツライター)

 さらに池江はとにかく水泳が好き。レース好きな上に、レースに出るための練習も嫌がらない。大会では、体力的にハードなはずの複数種目で出場をする。

「今までにない選手ですね。東京五輪まで進化し続けるでしょう」(同前)

 一方、卓球でも十代の日本代表選手たちの活躍が目立つ。“みうみま”で有名な平野美宇(18)と伊藤美誠(17)の高校3年ペアは、既に数々の国際大会で活躍し、シングルスでもダブルスでも優勝も経験し、伊藤はリオ五輪で女子団体で銅メダル獲得に貢献した。東京五輪でも期待がかかる。彼女たち以上に世界が注目しているのが、まだ中学3年の張本智和(15)だ。

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張本の強さの裏に存在するのは…