病院ごとに違う初診料


 他に受診のタイミングで差が出るのが「初診料」だ。初診料は患者が任意に受診を中断した場合、1カ月以上空いたら請求してよいというルールがある。一定期間が経ってしまうと、同じ病状で同じ診療を受けていても、初診料が発生する。

「3カ月以上経過したら請求するという診療所が多いですが、その期間は医療機関ごとに決められるのです」と山口さん。受診を中断するときは、いつから初診料が発生するか、病院に確認しておきたい。

 予期せぬけがや病気にかかったとき、ついつい大きな病院に行ってしまいがちだ。大病院では紹介状を持参せずに初診で受診すると特別料金がかかる。以前から、200床以上の病院では徴収できたが、2年前に特定機能病院と500床以上の地域医療支援病院は、最低料金が5千円と定められた。

 さらに今年4月、この対象になる病院が400床以上にサイズダウンされた。結果、今まで特別料金がかからなかった病院でも料金が発生し得る。

「いざというとき、何でも相談でき、病状に合わせて紹介状を書いてくれるかかりつけ医を見つけておきましょう」(山口さん)

(本誌・井艸恵美)

週刊朝日  2018年7月20日号