「某球団への入団もささやかれていたが、幹部の交代でかなわなかったと聞いている。どの球団も若手内野手を育てたい今、40歳手前の内野手の需要はほぼないと言っていい。独立リーグで好成績を挙げても、現状ではNPB復帰は難しいのではないか」

 トークショー当日の夜には、同年代の松坂大輔(中日)が約1年半ぶりの公式戦のマウンドに上がった。松坂の存在は村田の刺激になっているようだ。

「同級生は学生時代から(松坂)大輔を目標にやってきた。同年代は苦しんでいる選手が多いんでね……。置かれた場所で全力で野球をするだけ」

 5月には古巣巨人の3軍との交流戦も控える。

「ジャイアンツを全力でやっつけたい」

 と意気込んだ村田。3軍相手に「大人げない」と突っ込みが入りそうだが、「プロ」を相手に復帰への道をこじ開けたいのが本音だろう。(本誌・秦正理)

週刊朝日 2018年4月20日号

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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