それ以来、同品を見かけるのは、やはり局内やロケ先に記者やカメラマンが大勢集まるときで、配っているのは宣伝ウーマンたち。「ヒレかつサンド」の箱を人数分配るとなると、苦労する女性もいるだろうが、「ミニバーガー」ならレジ袋に入れて楽に配れる。

 手渡されたほうも、片手で食べられるうえ、ミニとはいえ、大人気のヒレかつが挟まったバーガーは、小腹を十分に満たす。

 ポピュラーなのは「ミニヒレかつバーガー」「ミニメンチかつバーガー」「ミニポテコロバーガー」だが、他にも「黒豚ミニメンチかつバーガー」「ミニフィッシュかつバーガー」「ミニエビかつバーガー」の全6種。

 ロケ弁や局弁の手配とは異なり、扱っているスーパーや百貨店なども多いので、急きょの調達が可能だ。

 先日、私が取材に行ったオムニバス映画「クソ野郎と美しき世界」の中の一話、稲垣吾郎主演「ピアニストを撃つな!」の現場でも囲みの予定が3時間近くも遅れたため、宣伝ウーマンが「ミニバーガー」を買いに走ってくれた。

 取材現場の空気を良くする「ミニバーガー」。差し入れとしても最適の一品だ。

週刊朝日  2018年3月30日号

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山田美保子

山田美保子

山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。TBS系「サンデー・ジャポン」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める

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