ドイツ出身で、スコーピオンズにも在籍していたマイケル・シェンカー(撮影/小山幸佑)
ドイツ出身で、スコーピオンズにも在籍していたマイケル・シェンカー(撮影/小山幸佑)

 1970~80年代に英国や日本で人気を集めたハードロック・バンド「UFO」や「マイケル・シェンカー・グループ(MSG)」の看板ギタリスト、マイケル・シェンカーが新作を出す。MSGの歴代ヴォーカリスト4人が参加した意欲作だ。マイケルを直撃した。

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──1981年8月の初来日公演を覚えていますか。

 よく覚えているよ。MSGの2作目のアルバム『神話』(81年)をミックスしている最中で、まだ発売前だった。コージー・パウエル(ドラムス)やクリス・グレン(ベース)のいるバンド編成だったね。空港から東京都内のホテルまで、ずいぶん遠く感じたなあ。ホテルのロビーに大勢の人が集まっていて、誰か有名人が泊まっているのかと思ったら、俺たちのことを待っていたんだ!

──日本での初めてのライヴはどうでしたか。

 日本武道館のステージに興奮の波がぶつかってきたのを覚えているよ。すさまじい熱気だった。レコーディングした『飛翔伝説/MSG武道館ライヴ』(82年)は、今でもバンドに新しいメンバーが加わると、ツアー前に聴かせるようにしている。同じように演奏するのではなく、曲の雰囲気を捉えるようにってね。

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