──『レザレクション』の音楽性って……。

 マイケル・シェンカー・ミュージックだよ。ハードで、メロディアスだ。俺は17歳からそうしてきたし、それしか出来ない。外界の音楽から影響を受けることはほとんどないんだ。

 今回はゲイリー、グラハム、ロビン、俺の新しいバンド「テンプル・オブ・ロック」のドゥギー・ホワイトという4人のシンガーの個性を重視した。曲ごとに1人のシンガーが歌うのではなく、一つの曲を複数のシンガーで歌うようにしたかった。「ウォリアー」「ザ・ラスト・サパー」では4人が歌っているし、他の曲でも、誰か1人がリード・ヴォーカルをすると、他の3人がバック・ヴォーカルを歌うことで、新たな厚みをもたらしたんだ。

 共同プロデューサーのマイケル・フォスは80年代のMSGのファンだったから、それぞれのシンガーたちと俺の化学反応を理解していた。最高のアルバムになったよ。

──聖書の「最後の晩餐」をジャケットのモチーフにするなど、宗教的な要素が随所に見られます。

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