ビックロ ビックカメラ新宿東口店の家電コーナーに並ぶ空気清浄機
ビックロ ビックカメラ新宿東口店の家電コーナーに並ぶ空気清浄機

 日本気象協会などが運営するサイト「tenki.jp」によると、今年のスギ花粉は例年より飛ぶ期間が長く、飛散量は東北地方で前シーズンの約2倍、関東や四国では約1.5倍という。風邪予防だけでなく、花粉症対策でマスク姿という人も見受けられるようになってきた。実はこの時期、花粉除去機能のついた家電を購入する人も多いという。オススメの“花粉家電”を紹介しよう。

 1月下旬、ビックロ ビックカメラ新宿東口店の5階の家電コーナーには“花粉”の文字。販売員の河村美緒さんは、「購入者が増えるのは、2~3月。前もって買うというよりも、花粉が飛び始めてから慌てて買いに来られる方が多い」と言う。

 自宅での花粉症対策としてニーズが高まりつつある家電。さまざまなメーカーが花粉除去機能のついた家電を開発し、ヒット商品も生まれている。

 スギ花粉の除去・回避は有効な対策の一つ。鼻アレルギー診療ガイドラインにも明記されている。花粉症に詳しい千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学教授の岡本美孝さんは、「花粉を家に入れない、入ってきた花粉を除去するというのは、花粉症を悪化させないために大事なこと」という。

 岡本さんらが昨年実施した通年性アレルギー性鼻炎と花粉症患者への調査によると、「家の中をまめに掃除している」と答えたのは約29%、「家では空気清浄機を使っている」と答えたのは約28%弱。「マスクやメガネを着用する」は45%だった。

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