──「キングスマン」には多くのスパイ映画のヒントが感じられますが、あなたの好きなスパイ映画は?

「1本目のとき取材を受けて、それを考える機会があったんだ。そのときはその場で浮かんできた映画をあげたが、後で考えると他にもいろいろな映画が浮かんできた。スパイ映画といってもジャンルの幅がすごく広いと思うんだ。コメディー『ピンク・パンサー』やジェームス・コバーンの『電撃フリントGO!GO作戦』、『オースティン・パワーズ』だってスパイ映画のジャンルに入る。反対側にはジョン・ル・カレ原作の『裏切りのサーカス』みたいな、冷戦時代が背景の現実的な映画もあるし、さらに探偵映画のジャンル、シャーロック・ホームズだって入れたいくらいだ」

──本作ではエルトン・ジョンが本人役で登場しますが、共演はいかがでしたか?

「ファンタスティックだった。共演者、全員が声をそろえてそう言えるよ」

(高野裕子)

週刊朝日 2018年2月16日号