「室の中は17~18度に保たれてますし、湿度も高いんです。ハウスで栽培するところもあるようですが、瑞々しさや甘み、独特のシャキシャキとした食感は、室で育てたものでしか楽しめません」

 東京うど生産組合連合会は消費を促すため、バラ肉などとの炒めもの、牛肉しぐれ煮との混ぜご飯、きんぴら、酢味噌和えといったレシピを勧めている。近年は低カロリーで繊維質が多いヘルシーな食材として、外国人からの注目も高まってきたそうだ。

「うどは冬の野菜ですけど、室の中は夏も涼しいので、通年で栽培できます。オリンピックの選手村で使われたり、来日する方々に食べていただければ嬉しいですね」

 UDOとして、世界にはばたく日も近い!?(本誌・菊地武顕)

週刊朝日 2018年2月2日号