こうした投資を考える人にとって、今年始まった「つみたてNISA」は優れたしくみ。毎月こつこつと投資信託に定額を積み立てる。

 その利益は年40万円の投資まで、最長20年間非課税となる。対象は長期投資に適した低コストの投資信託に限られ、不適切な商品を買う心配も少ない。

「投資には相場観や経済の知識が必要」と尻込みする人もいるだろう。ただ、積み立て投資はタイミングを気にしなくてよい。一定額を投資し続ければ、市場の低迷期に安値で買え、上昇期に恩恵も受けられる。安値で買えばよかった、高値の時に持っていればよかったと後悔する心配がない。

 積み立て投資は長期の投資向きで、仮に相場下落時に元本割れしても中止や換金をすべきでない。相場回復まで辛抱できる範囲内の額で挑戦しよう。日本株だけでなく、世界の株も含む投資信託を選べば、成長の可能性をより取り込める。

週刊朝日  2018年2月2日号