自動通話録音機能付き電話機。警察署経由で貸し出してくれることもある
自動通話録音機能付き電話機。警察署経由で貸し出してくれることもある
だまされないための主な対策10カ条 (週刊朝日 2017年12月1日号より)
だまされないための主な対策10カ条 (週刊朝日 2017年12月1日号より)

 詐欺の犯人は、うまくだまそうと毎日知恵を絞っている。引っかからないようにするには、不審な電話に出ないなど、基本的なルールを守ることが大切だ。だまされないための主な対策(10カ条)を参考にしてほしい。

【だまされないための10カ条はこちら】

 一番大事なポイントは、電話に出ないことだ。詐欺の大半は、まず電話がスタートになっている。犯人グループは高齢者の個人情報をリストアップし、一人暮らしの高齢者らを狙い撃ちする。いったん受話器を上げると、言葉巧みにお金やカードを要求。その手法は様々で、一概には言いにくい。高齢者に話を信用するなと呼びかけても限界がある。留守番電話の設定にして、必要があるときだけ折り返すようにすればいい。

 詐欺の手法に詳しい悪徳商法被害者対策委員会の堺次夫会長もこう訴える。

「電話から入ってくるものは用心したほうがいい。相手の番号の表示機能がある電話機にして、非通知番号は警戒すべきだ。非通知を拒否する設定も有効。自治体や警察署などによっては、こうした機能がある電話機や自動通話録音装置を貸し出しているところもあります」

 この装置は固定電話に接続すると、かかってきた電話を録音。かけてきた相手に対し「この会話は録音されています」とメッセージを流す。録音機能を内蔵した電話機を無料で貸し出すところもある。

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