「“腎臓”が寿命を決める」は本当? 帯津良一医師の意見は… (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「“腎臓”が寿命を決める」は本当? 帯津良一医師の意見は…

連載「貝原益軒 養生訓」

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帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「死を生きる」(朝日新聞出版)など多数の著書がある

帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「死を生きる」(朝日新聞出版)など多数の著書がある

“腎臓”が寿命を決める?(※写真はイメージ)

“腎臓”が寿命を決める?(※写真はイメージ)

 西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱する帯津良一(おびつ・りょういち)氏。貝原益軒の『養生訓』を元に自身の“養生訓”を明かす。

*  *  *
【貝原益軒養生訓】(巻第七の53)
腎は下部にあつて五臓六腑の根(ね)とす。
腎気、虚すれば一身の根本(こんぽん)衰(おと)ろふ。
故に、養生の道は、腎気をよく保つべし。

 西洋医学における腎臓は、これまでは単なる泌尿器だという扱いだったのですが、最近はその機能が注目されているようです。先日放送された番組「NHKスペシャル シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク」では、「“腎臓”が寿命を決める」とのタイトルで、重要さが様々に語られていました。

 実は中医学では腎は昔から臓器のなかで重要視されていたのです。ですから、養生訓でも「腎は下部にあって五臓六腑の根本である。腎気が弱くなると、身体の根本が衰えてしまう。それゆえに、養生の道では腎気を保たなければいけない」(巻第七の53)と説いています。まさに「“腎臓”が寿命を決める」という考え方なのです。

 中医学では腎には「先天の精」が蓄えられているとともに、「後天の精」が補充されるという見方をしています。先天の精とは生まれる前に父母から受けついだ生命力です。後天の精は、自然からの気を取り入れたり、飲食物を食べて得られたりするもので、これが絶え間なく腎に流れ込んでいると考えます。

 この蓄えられたり、補充されたりする先天、後天の精が、まさに生命の源なので腎こそが五臓六腑の根本となるのです。

 ちなみに五臓の臓と六腑の腑はともに内臓ですが、腑の方は袋や管の形状をしていて、飲食物を運び消化吸収する役割があります。胆、小腸、胃、大腸、膀胱などがそれに当たります。臓はそこから生まれた栄養物を貯蔵する役割を持っています。肝、心、脾、肺、腎が基本的な臓です。


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