松雪泰子 「自分を“ヘンなのかも”って思ったこともあったけれど…」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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松雪泰子 「自分を“ヘンなのかも”って思ったこともあったけれど…」

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松雪泰子(まつゆき・ゆすこ)/1972年生まれ。佐賀県出身。91年女優デビュー。主な舞台出演作に「夜叉ケ池」「キャバレー」「冒した者」「キレイー神様と待ち合わせした女ー」「るつぼ」「髑髏城の七人Season鳥」。公開待機映画に「鋼の錬金術師」(撮影/今村拓馬)

松雪泰子(まつゆき・ゆすこ)/1972年生まれ。佐賀県出身。91年女優デビュー。主な舞台出演作に「夜叉ケ池」「キャバレー」「冒した者」「キレイー神様と待ち合わせした女ー」「るつぼ」「髑髏城の七人Season鳥」。公開待機映画に「鋼の錬金術師」(撮影/今村拓馬)

 女優・松雪泰子さんは自分の好みが、人と違うことは昔からよくわかっていた。映画にしても、音楽にしても、文学にしても、美術にしても。“作品”と呼ばれるものに対峙するとき、松雪さんはいつも、大衆が支持するのとは違う、マニアックなものに惹かれていた。

「多少難解でも、作家の内面に触れるような、アーティスティックなものに出会ったときのほうが、ゾクゾクしたり、気持ちが高揚したり。子供の頃からそういうタイプでした(笑)。昔は、周りの女の子と一緒になってはしゃげない自分を、“ヘンなのかも”って思ったこともあったけれど、この仕事をやるようになって、わかったんです。私は、作品の中に強い個性やオリジナリティーがあるものが好きなんだな、って」

 芝居にストイックに取り組む姿勢には、表現者としての矜持が見て取れる。36歳で自らの人生に幕を閉じ、“仏文学界のマリリン・モンロー”と呼ばれた実在の作家ネリー・アルカン。彼女が8年間に書き綴った小説をコラージュし舞台化した「この熱き私の激情」に出演する松雪さんは、作品との関わりを、演出家とのワークショップから始めている。

「戯曲の言葉の美しさに惹かれてお引き受けした舞台でした。でもあとで小説を読んで、そのあまりの壮絶な人生に驚かされて……。お稽古が始まってみると今度は、自分の中にある痛みと、彼女の痛みが共鳴して、息苦しくなったりもしたし(苦笑)。“女が生きるとはどういうことか?”という深遠な問いかけがある作品に向き合うためには、精神的にも肉体的にもエネルギーがいります」


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