小林麻央を「かわいそうじゃない」と鈴木おさむがいうワケ (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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小林麻央を「かわいそうじゃない」と鈴木おさむがいうワケ

連載「1970年生まれの団ジュニたちへ」

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鈴木おさむ/放送作家。1972年生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳で放送作家デビュー。多数の人気バラエティーの構成を手掛けるほか、映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍

鈴木おさむ/放送作家。1972年生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳で放送作家デビュー。多数の人気バラエティーの構成を手掛けるほか、映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍

 放送作家・鈴木おさむ氏の『週刊朝日』連載、『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は「小林麻央さん」から届いたメッセージをテーマに送る。

*  *  *
 昔からよく耳にする言葉が急に自分のことのように感じるときがあります。「人生は一回きり」という言葉。45歳になった僕はその言葉が前よりも身近に感じられます。我ら団ジュニ世代の人もそうでしょう。20代のときは「人生は一回きり」と聞き、いい言葉だなとはわかっていても、本当の意味がズシンと重くのしかかることはなかった。だけど40を超えて、体に染みてきた。

 40代は人生の大きな選択肢になるときだと思っています。40代をどう生きるかで50代、60代がどうなるかが見えてくる気がします。40代を出世に生きた人は、50代、60代もそこを突っ走るしかない。僕は会社員ではないので外から見るとよくわかるのですが、会社というのは年を取っていくと、敗者のほうが多くなってくるんですよね。出世というものに向かって、ほとんどが敗者になっていく。敗者になった瞬間に、自分の人生をゆっくり歩きだしたりするのですが、その瞬間、大切なものがなくなってたりするんですよね。

 出世のコースを走ることを否定してるわけじゃないし、そこを走るパワーと勇気はまた格好いいと思う。

 だけど、「人生一回きり」という言葉が何歳で、どの時点で自分の身に染みるか?というのが大事な気がする。

 人の死というのは、それに気づかせてくれる大事な瞬間でもある。2年前に、僕より一個年上の放送作家の先輩が旅出たれた。子供が2人いました。その葬式で思いました。「人生一回きりだ」と。そして、6月23日のあのニュースで、この言葉がたくさんの人の体に染みたのではないかと思っています。

 小林麻央さんが22日に旅立たれました。市川海老蔵さんが「義務」として記者会見をした姿にも心を打たれました。が、様々なニュースで、小林麻央さんのことを「34歳の若さで」と伝えていました。通常なら「若さで」と入るのはわかりますが、小林麻央さんは乳がんになって、しばらくしてからそれを公表しました。


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