現役営業マンがカードローンの実情を告白「借金を抱える人をリサーチして売り込む」 (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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現役営業マンがカードローンの実情を告白「借金を抱える人をリサーチして売り込む」

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カードローンを提供しているか?/単独で年収の3分の1超を貸すことはあるか?/貸金業と同様に銀行も貸付額を年収の3分の1以内とする規制は?(週刊朝日 2017年6月2日号より)

カードローンを提供しているか?/単独で年収の3分の1超を貸すことはあるか?/貸金業と同様に銀行も貸付額を年収の3分の1以内とする規制は?(週刊朝日 2017年6月2日号より)

銀行がカードローンを急拡大している(週刊朝日 2017年6月2日号より)

銀行がカードローンを急拡大している(週刊朝日 2017年6月2日号より)

アンケートの主な意見(週刊朝日 2017年6月2日号より)

アンケートの主な意見(週刊朝日 2017年6月2日号より)

 こう語るのは、自己破産を1月に申請した東京都内の男性(57)。13年秋、母のがん治療費などで計100万円超の借金を抱えるなか、返済がきつくなってローンに手をつけた。

 男性の手取りは当時月二十数万円。最初はおそるおそる、ネット銀行に10万円だけ申し込んだ。すぐに50万円の融資可能枠がついた。急に気持ちが大きくなり、外食などに使うようになる。キャンペーンをうたって融資枠も広がり、半年後にはこの銀行だけで借金は200万円超に膨らんだ。

 男性は仕事によるけがの後遺症があり、障害年金の受給資格があった。母の治療費も都道府県の社会福祉協議会の低利の貸付制度などで借りられた可能性もあった。ただ、それに気づかなかった。債務整理にあたった森川清弁護士は悔やむ。

「医療費や生活費で本当に困った人には社会福祉協議会などの支援制度があるのに、そこへたどり着く前に銀行で借りてしまう。そして、後戻りできなくなる人が多い。銀行が貸さなければ、ギャンブルなどに無駄遣いできず、破産せずに済む人も少なくないと思います」

 埼玉県の50代男性は「宝くじに当たった」との詐欺メールにひっかかり、情報料名目で800万円もだまし取られた。病気で仕事を辞めた直後の3年前のこと。もらったばかりの退職金に加え、ネット銀行で借りた500万円を充てた。

 多額の借金を抱えたことが妻にばれ、離婚して家族も失った。日雇いバイトなどで2年近く利息を払っていたが、ついに首が回らなくなり、1月に自己破産を申し立てた。「仕事を失って精神的に追い詰められ、まともな判断ができていませんでした」と振り返る。

 別の40代男性はある日、どこで番号を知ったのか、取引のない地方銀行から電話が来た。当時、複数の金融機関からの借金が計1千万円前後に膨らんでいた。電話で勧められたのが、複数の借金を一本化する「おまとめローン」。年利10%で1千万円借り、他の借金はいったん完済できた。


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