料理研究家・浜内千波 “100キロ時代”に運命の出会い… (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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料理研究家・浜内千波 “100キロ時代”に運命の出会い…

週刊朝日#夫婦
寺岡勇造・浜内千波夫妻(撮影/山本倫子)

寺岡勇造・浜内千波夫妻(撮影/山本倫子)

 CMプロデューサー・寺岡勇造さんと料理研究家の浜内千波さんが出会ったのは二人が25歳のとき。妻は身長173センチで体重は100キロ近くあり、夫は小柄で長髪だった。見た目は対照的な二人だったが、仕事を通じてお互い内面に惹かれ合うように……。凸凹カップル誕生のきっかけは、食べ物のCMだった。

*  *  *
妻:勇造くんがまだCMプロデューサーのパシリで、私が料理教室を始めたころ、ようかんのCMの仕事を一緒にすることになったんです。

夫:デカくて丸くて太った人だなぁというのが第一印象でしたね。

妻:アシスタント時代は、仕事で残った料理を毎日食べて96キロありましたから(笑)。

夫:京都の貴船で、女優さんがようかんを食べるシーンの撮影を手伝ってもらったのですが、抹茶だったのできれいに溶かしてツルンとさせるのが難しくて。でも浜内がいろいろ道具を持ってきてくれて、大きな体で細かい作業を真剣にやってくれたんですよ。

妻:粉のつぶつぶをなくすのが大変なのよね。三日三晩、ああでもない、こうでもないと二人で研究した末、きれいにする方法を編み出して撮影に臨んだわけです。お互い若くて経験も浅いから、とにかく必死。共有する時間は多かったけど、雑談なんてしませんでした。1週間後ぐらいだったかしらね、電話がきたのは。「おいしいコーヒー豆があるんだけど一緒に飲みませんか?」って。

夫:そのときのことは忘れちゃいました。覚えているのは、当時すでに浜内は料理教室を開いていて、よくそこへ行ったこと。ようかんの仕事以来、食べ物のCMの撮影は他の人には頼めないほど、仕事のパートナーとして信頼関係が深まっていったんです。

妻:勇造くんは福山市出身なんですが、地元ではかなり優秀な成績で有名だったみたいで、私はそこにも興味を持ちまして(笑)。CMの勉強もしたかったので、プロデューサーとして全部自分でやって夜遅くまで働いている彼の仕事ぶりを見て、すごい人だなぁと、ご縁を感じて付き合い始めました。

夫:浜内は僕に足りない面をいっぱい持ってるんですよ。例えば撮影現場に広告会社の人がぞろぞろ来ても、気後れすることなく、その場の空気をパッとつかんであっという間に話をまとめたり、困ったことが起きても、アイデアを次々に出して仕事をスムーズに進めてくれたり。現場ではいろいろ助けてもらいました。


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