吉田類さん(左)と林真理子さん(撮影/写真部・大野洋介)
吉田類さん(左)と林真理子さん(撮影/写真部・大野洋介)

 日本の居酒屋文化を語らせたら右に出る者はいない酒場詩人・エッセイストの吉田類さん。作家の林真理子さんとの対談で、おいしい居酒屋の条件からご自身の体重管理術まで明かしました。

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林:吉田さんの影響からか、このごろ若い女性が居酒屋に来ていますが、どう思われますか。

吉田:おいしいお店には必ず女性がいるんですよ。おいしかろうがまずかろうが関係ない、とにかく酔いたい、というおじさんが多いお店がたまにありますが、女性は絶対入ってきません。おいしいお店かどうかの基準は、女性客がいるかどうかだと思います。そういうお店に行ったときは、すごく幸せに思います。

林:女性客は長っ尻だから嫌われるとか言いますけど。

吉田:そう勘違いしている人もいますけど、世間全体がお酒を飲まない風潮の中で、女性客が来て飲んでいるのは、それだけでも僕はいいことじゃないかと思いますけどね。

林:このごろ、若い男の子ってほんとにお酒飲まないですよね。飲み会でふつうにウーロン茶を飲んでいる若い子もけっこういます。

吉田:僕なんかは、お酒は飲むものだと思う世代なので、逆に、お店がすいてるからいいやと思ったりもしますけどね。だから若い人がお酒を飲まないとかいうのも、あんまり気にならないですね。ただ、ウーロン茶とかだと、大事なものが見えてこないんじゃないですかね。

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