「クイーン」のイギリスらしさを再発見するBBCセッション (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

「クイーン」のイギリスらしさを再発見するBBCセッション

このエントリーをはてなブックマークに追加
週刊朝日
イギリスらしさを再発見するBBCセッション(※写真はイメージ)

イギリスらしさを再発見するBBCセッション(※写真はイメージ)

「ボヘミアン・ラプソディ」「RADIO GA GA」「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」などのヒット曲で知られるクイーン。1973年から1977年に行った6回の英BBCラジオ・セッションを完全収録した『クイーン/オン・エア~BBCセッションズ』が11月4日、世界同時発売された。1991年に看板シンガーのフレディ・マーキュリーがエイズで亡くなったが活動を続け、去る9月にはアダム・ランバートを迎えて日本公演を行っている。本作に収録されているのは初期のアルバムからの楽曲をスタジオ・ライヴ形式で演奏したラジオ・セッションだ。

 あらためて実感させられるのは、初期クイーンの“イギリスらしさ”である。「マイ・フェアリー・キング」や「ホワイト・クイーン」にある、イギリスを代表する作曲家のパーセルやエルガーに通じる優美さは、それまでのロックにはなかったものだった。

「炎のロックン・ロール」や「サン・アンド・ドーター」などのサウンドゆえに、初期のクイーンはハード・ロック・バンドと呼ばれることが少なくなかった。デビュー作『戦慄の王女』が発表された1973年、ハード・ロックの世界標準はレッド・ツェッペリンやブラック・サバスなど、イギリスのバンド達であった。もちろんグランド・ファンク・レイルロードなどアメリカ勢も活躍していたが、ハード・ロックの本場はイギリスだったのだ。

 ヴォードヴィル風の「マイ・メランコリー・ブルース」はロック以前のダンスホール文化を思い起こさせるし、「シー・ホワット・ア・フール・アイヴ・ビーン」は1960年代後半のイギリスを席巻したブルース・ブームを継承した曲だ。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい