夏は温度差だけでなく紫外線で皮膚がダメージを受け、乾燥しやすくなる。入浴時にその対策もしたい。

「冷房や日焼けで肌がかさつくときは、入浴剤が役立ちます。米胚芽油、セラミド、スクワランなど保湿成分の入った入浴剤がお勧め。冷えなどで体がだるいときは、炭酸ガス(炭酸ナトリウム・炭酸水素ナトリウム等)のほか、硫酸ナトリウムや硫酸マグネシウムなどが入った血行促進効果のある入浴剤がよい」(山岸さん)

 体の洗い方も気をつけよう。ナイロンタオルに石鹸をつけてごしごしこすると、日焼けで弱った皮膚を傷める。特に、高齢者は皮脂が少なく乾燥しやすいため、手で洗うとよい。クリーム状の泡でなでるようにすると、乾燥を防げる。風呂上がりのタオルは、柔軟剤を使った柔らかいものを使う。押さえるように水気を吸い取るとよいという。

 皮膚につっぱり感があれば、ひじ、ひざ、ひざ下(脛[すね])など皮脂の少ない部分に保湿クリームやローションを塗ると万全だ。入浴時は汗をかくので、入浴後の水分補給も忘れずに。

 次に、入浴後から心地よい睡眠にどうつなげるか。

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