「まじめな著者なんです」

 と話すのは、新潮社の担当編集者の楠瀬啓之さんだ。

「押切さんは最初は自分の経験や身近なことを題材にしていましたが、興味や書けることが広がり、編集者に頼らず自分で助産院などにアポを入れていました」

 押切にはこれまで、どこか不器用なイメージがついてまわった。2月に千葉ロッテの涌井秀章投手との「両思い」をうっかり暴露、すぐに「ばらしてすみません」と謝罪。同世代モデルの蛯原友里は結婚・出産で“別のステージ”へ。ある芸能記者は、「コギャル時代から第一線でやってきたが、モデルとしては土壇場。新たな道を模索しているのでは」と心中を推し量る。

「私が(候補にあがって)獲り損なった賞なので、敵を討ってくれー、もえちゃん」

 阿川さんも力が入る。萌える季節に一発逆転、“女又吉”となるか!?

(本誌・上田耕司、太田サトル、永井貴子、秦正理、藤村かおり、牧野めぐみ、松岡かすみ、山下美樹子、吉嵜洋夫/浅野裕見子)

週刊朝日 2016年5月20日号