1億総活躍国民会議の初会合に臨む菊池桃子(左から2人目) (c)朝日新聞社
1億総活躍国民会議の初会合に臨む菊池桃子(左から2人目) (c)朝日新聞社

 安倍政権が設けた「1億総活躍社会」の実現に向け、具体策を話し合う国民会議の民間議員に選ばれた“ママドル”菊池桃子(47)に早くも政界入りの可能性がささやかれている。

結婚や出産を機に離職した女性が、子育てが一段落して仕事を始めるとき、何が壁になるのか、有効な手立てはないかという話をさせていただきました。今後も勉強して皆様の役に立ちたいと思っています」

 10月29日、国民会議の初会合後の記者会見で、堂々と意気込みを語った。

 1984年に「青春のいじわる」で歌手デビューし、俳優としても活躍。95年にプロゴルファー西川哲と結婚して子ども2人を出産したが、2012年に離婚した。芸能活動や子育てをしながら大学院に通い、キャリア形成や雇用政策を学んで修士号を取得。同年からは母校の戸板女子短大の客員教授を務め、翌年にはNPO法人「キャリア権推進ネットワーク」の理事にも就任している。

 80年代のトップアイドルは、「働く女性の表看板」に変貌していたのだ。

「キャリア教育に興味を抱いたのは、長女が乳児期の脳梗塞のため、左手足に麻痺が残ったのがきっかけ。就学をめぐる困難を経て、国の政策や社会構造に問題意識を持って猛勉強したのです」(芸能プロ関係者)

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