天皇の平和主義と安倍首相戦後70年談話 8月15日のおことばに神経を尖らす官邸 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
猫特集

AERA dot.

天皇の平和主義と安倍首相戦後70年談話 8月15日のおことばに神経を尖らす官邸

このエントリーをはてなブックマークに追加
昼食会で天皇陛下と歓談する安倍首相=2014年12月19日 (c)朝日新聞社 

昼食会で天皇陛下と歓談する安倍首相=2014年12月19日 (c)朝日新聞社 

 8月6日、戦後70年談話に関する有識者会議が提出した報告書の内容に、首相周辺は驚きを隠せなかったという。

 報告書は、先の大戦における侵略と植民地支配の事実を認めた上、「大陸への侵略を拡大し、世界の大勢を見失い、無謀な戦争でアジアを中心とする諸国に多くの被害を与えた」と明記。「日本の政府、軍の指導者の責任は誠に重いと言わざるを得ない」と続いた。

 注目が集まったのは「侵略」という表現だ。

「複数の委員より、『侵略』という言葉を使用することに異議がある旨表明があった」との注釈が添えられたものの、北岡伸一座長代理は「1人が異論を言い、1人が同調したので注釈をつけた。本文を変えることは全く考えなかった。両論併記ではない」と強調。安倍首相の「侵略の定義は国際的にも定まっていない」などの国会答弁(2013年)とは距離を置いた形となった。政治ジャーナリストの後藤謙次氏の解説。

「安倍首相は、自分と同じ考え方の人がもっといると思っていたのではないか。安全保障政策では、安保法制懇から、集団的自衛権の一部行使を認める提言を引き出して追い風としたが、今回は逆。ズレが生じている印象を受けた。村山談話に近いリベラルな談話を出さなければ諸外国に対して納得できるものにはならない状況になってしまった。首相にとって誤算だろう」


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい