林:じゃあ、これからが楽しみですね。今、芸能界って、女性は広末涼子さん、綾瀬はるかさん、堀北真希さん、上戸彩さんとか、若手上位が動かないじゃないですか。でも、男性はわりと動きが激しいような気がする。この間までブレークしてた人に代わって、鈴木さんとか斎藤工さんとかが出てきて、いい役を取っていくじゃないですか。下克上ですね。大変だなと思って。

鈴木:僕らからするといい時代だと思いますね。昔のように撮影所のスターシステムがあったら、絶対這い上がっていけないわけですから。その意味では、何回も主演をやって第一線を走ってる小栗旬君とか、ほんとに偉いなと思いますよ。

林:小栗さんと仲良しなんですよね。小栗さんが監督した映画(「シュアリー・サムデイ」)に出たり。

鈴木:ああ、出てます。「変態仮面」は小栗君と僕で「映画化したい」っていろんなところで言ってたら、4、5年後に実現したんですよ。

林:そうなんですか。「『変態仮面』を引き受けたとき、NHKの仕事はしばらく諦めようと思った」ってあったから、あんまり言っちゃいけない話題なのかと思ってた。

鈴木:いえ、そんなことないです。NHKを諦めてでもやりたかった仕事だったんです。

週刊朝日 2015年6月12日号より抜粋