嵐山界隈でのイベントに出没した当初、
「嵐山にふさわしくないわ」
とお叱りもあった。
そのため、謙虚な姿勢を見てもらおうと、月橋渡くんの中に入る商店街の若手らには、腰低く前かがみで歩く練習をさせるようにした。“中の人”のひとり、うどん屋「新渡月」の木村健人さん(25)はいう。
「月橋渡くんは可動域が狭く、足が上がりづらく、視野も狭く、とにかく息苦しい。練り歩きでハァハァ息をしていたら隣を歩くご婦人に、渡くん大丈夫? と心配されました(笑)」
声を出すのはNGのため、腰を屈めジェスチャーで答えた、と木村さん。月橋渡くん、ごく自然と謙虚な姿勢になっているようだ。
グッズ展開、月橋渡定食、月橋渡うどんなども企画され、今年11月のゆるキャラグランプリには初エントリーの予定。石川さんは、
「肩の力が抜けた月橋渡くんに会いに、ぜひ嵐山商店街にお越しください」
といっていた。
※週刊朝日 2015年4月24日号