追悼シーナ 夫・鮎川が激白「ロックに生きて、ロックに死んだ」 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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追悼シーナ 夫・鮎川が激白「ロックに生きて、ロックに死んだ」

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※イメージ写真

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 女性ロッカーの先駆けだったシーナ&ロケッツのボーカル、シーナさん(享年61)の訃報は、音楽業界に衝撃を与えた。同バンドのギタリストで夫の鮎川誠さん(66)との間には3人の娘に恵まれ、多くのファン、関係者がうらやむおしどり夫婦だった。鮎川さんは「シーナは人が好きだった」とその魅力を語る。

──愛し合う鮎川さんとシーナさんの関係は、多くのミュージシャンの心を虜(とりこ)にした。ロックバンドのSHOW‐YAのボーカル、寺田恵子さんはこう語る。

「99年、女性限定のロックフェスティバル、『NAON NO NAON』にシーナさんに出演していただいた時のことでした。鮎川さんはステージの横から写真を撮りながら、『シーナ、かっこええやろ』って嬉しそうに言うんです。女性から見て憧れる、かっこよくて温かい、お二人でした」

 時には家でけんかすることも、ありましたよ。シーナにつむじを曲げられると、なだめるのは大変でした……。僕は折れたくないけど、話しかけられるまで、待っていなければいけない。

「せからしか」と怒られたり、「しっかりせんね」と叱咤激励されることも、ありました。男は他人の立場を考えたりして、日和ることがあるじゃないですか。シーナは僕より五つも若いのに、気丈だったんです。振り返れば、ずっと僕の母親代わりになってくれたところがあったと思います。

──鮎川さんは、シーナさんのいちばん素晴らしいところを、「人が好きだった」ことだと言う。そんなシーナさんと一緒にプレーしてきたロックについて、こう語る。

 シーナは自分たちを好いてくれるファンに対して、ライブが終わった後、よく話しかけていました。ファンもミュージシャンも一緒に、ロックが好きな仲間たちと楽しみたくてやってきたのが、シーナ&ロケッツ。

 僕らが考えるロックは、「みんな変わっとる」という事実を認め合うこと。自由な気持ちでロックを聴いて、世の中にはいろんな人がいるという嬉しさを分かち合えたら、最高です。そんな気持ちがあったからこそ、シーナはがんを押して歌い続けた。これからは残った3人で、シーナから学んだロックを伝えていきたい。ロックに生きて、ロックに死んだシーナを愛してくれて、みんなありがとう。

(構成 本誌・福田雄一)

週刊朝日 2015年3月13日号より抜粋


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