2013年3月に学習院女子高等科の卒業式に向かう佳子さま (c)朝日新聞社 @@写禁
2013年3月に学習院女子高等科の卒業式に向かう佳子さま (c)朝日新聞社 @@写禁

 国民の象徴たる天皇陛下、皇后陛下を始め、雅子さま愛子さまには熱心な追っかけファンが少なくない。だが、その多くが中高年の女性であるのに対して、秋篠宮家の次女、佳子さま(19)の親衛隊は30、40代の男性も多いようだ。ファン層の違いは明白だ。「佳子萌(も)え」という言葉もネットで流通するようになった。

 そもそも皇族萌え現象のきっかけをつくったのは、今春に国際基督教大学(ICU)を卒業し、公務に励む秋篠宮家の長女、眞子さま(22)だ。ネット界には眞子さま萌えのファンも少なくない。

 9月17日には英国屈指の伝統校、レスター大学大学院への留学に出発する予定であることから、寂しがるファンもいるだろう。

 20歳を過ぎたころから、ふっくらとしてきた眞子さま。眞子さま萌えのファンは、そこにお姉さま的な包容力を感じるようだ。

 眞子さま、佳子さまのファンが、これまでの皇室ファンと異なるのは、ネットの世界で特殊な世界観を形成している点だ。そこにあるのは皇室とサブカルチャーの融合といえる。

 眞子さま、佳子さまのキーワードでネットを検索すれば、美少女風のイラストが多く見つかる。作者の坂上海(さかがみうみ)さんは20代男性。本業もイラストレーター。長年、佳子さまの動静に注目してきたウオッチャーのひとりだ。

 佳子さま人気がじわりと高まってきたのは2007年ごろ。この年、佳子さまは東京都スケート連盟が主催するフィギュアスケート大会の「ノービスB女子」部門で優勝。春には、学習院女子中等科に入学した。

 学習院の女子の制服はセーラー服。初等科では赤色だったスカーフが女子中等科では青に、女子高等科では黒へと変わる。しっとりと落ち着いた雰囲気のセーラー服姿に萌えてしまった男性は多いという。坂上さんが言う。

「僕がセーラー服姿の佳子さまの映像を見たのは、あの方が高校生のころです。醸し出される雰囲気がセーラー服とよく似合っていて、ひと目惚(ぼ)れでした」

 このセーラー服萌えのウオッチャーたちを覚醒させたのは、姉の眞子さまだ。

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