認知症予防に有効? 「強化食品」の魚肉ソーセージ (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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認知症予防に有効? 「強化食品」の魚肉ソーセージ

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 認知症予防に有効といわれている食べ物の代表格が魚だろう。「魚を定期的に食べている人は、認知症のリスクが下がる」という研究結果は、世界各国で報告されている。その理由として、魚に含まれる「DHA(ドコサヘキサエン酸)」や「EPA(イコサペンタエン酸)」という栄養素が脳の認知機能に関わっていることが明らかになってきた。

 DHA、EPAはアブラの一種だ。これらは「n-3系多価不飽和脂肪酸」と呼ばれ、脳の神経細胞をつくる材料となり、脳の機能を保つ効果があるという。島根大学医学部の橋本道男准教授(環境生理学)は、こう解説する。

「水分を除いた脳の約60%が脂肪からできています。その脂肪のなかに含まれるのが、DHA、EPAといったn-3系脂肪酸です。なかでもDHAは、記憶や学習に関わる海馬と呼ばれる部分では、脂肪酸全体の30~40%を占めています。ラットの実験では、DHAに、アルツハイマー型認知症の原因といわれる、アミロイドβ(ベータ)の沈着を抑制する作用があることがわかっています」

 橋本准教授は、島根県に住む、認知症と診断されていない健常高齢者(平均年齢73歳)約100人に、DHA、EPAが含まれる食品を1年間、毎日食べてもらう研究を実施した。その結果、記憶力テストの数値は食べる前よりも改善し、一方で、食べていないグループでは数値が下がった。

「認知症の発症を遅らせるかどうかまではわかりませんが、広い意味で、DHAやEPAが認知機能の低下を抑制している可能性があります」(橋本准教授)


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