ドラマ「ファースト・クラス」は沢尻エリカの“転落人生”と重なる? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ドラマ「ファースト・クラス」は沢尻エリカの“転落人生”と重なる?

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 ドラマ評論家の成馬零一氏は、女同士の泥沼の闘いを描いたドラマ「ファースト・クラス」の主演・沢尻エリカが放つ独特の雰囲気についてこう語る。

*  *  *
 沢尻エリカ主演の『ファースト・クラス』は、ファッション雑誌の編集部を描いたドラマです。

 下町の衣料材料店で働いていた吉成ちなみ(沢尻エリカ)が、ファッション雑誌「ファースト・クラス」の編集部で働くことを通して成長していく物語は、さながら米国映画『プラダを着た悪魔』の日本版といった感じでしょうか。しかしカリスマ女性編集長を頂点とした編集者たちのプロフェッショナルな生き様を描いた『プラダを着た悪魔』と違い、今回の舞台は、社員同士が妬(ねた)み嫉(そね)みをぶつけ合う最悪な編集部。入社してすぐに、ちなみは同僚からの激しいイジメにあうことになります。

 脚本の渡辺千穂は、会社でのイジメを描いた『泣かないと決めた日』と、ママ友グループのイジメを描いた『名前をなくした女神』を手がけたイジメ・ドラマの名手で、今回もその流れをくんでいます。

 このような題材を取り上げて新たな時代を切り拓いたのは、2007年に『ファースト・クラス』と同じフジテレビの土曜ドラマ枠で放送された根津理香脚本の『ライフ』という学園ドラマ。今までなら明確に分けられていた「イジメる側」と「イジメられる側」の境界を曖昧にしたことが、画期的でした。教室という空間で生徒同士が空気を読み合った結果、誰もが被害者にも加害者にも成り得るという「人間関係の力学」によって起こる現象としてのイジメを描いたのです。


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