田原総一朗「八方ふさがりの安倍外交に求められるのは“度胸”」 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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田原総一朗「八方ふさがりの安倍外交に求められるのは“度胸”」

連載「ギロン堂」

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 クリミア半島の編入以来、米露関係は緊迫しているが、日本はどう立ち回るのか。世界の主要国がそれぞれの思惑で動く今の状況で、日本に求められているものとは? ジャーナリストの田原総一朗氏の持論はこうだ。

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 オランダのハーグで3月25日に、日・米・韓首脳会談が行われ、オバマ大統領が間に入ることで、安倍晋三首相は初めて朴槿恵大統領と会談した。時間は約45分間で、北朝鮮の核・ミサイル開発問題などに対して3国が連携を強化していくことなどが話し合われた。

 オバマ大統領は「日・韓は米国にとって世界の中で最も緊密な同盟国」だと強調した。中国へと傾斜しつつある韓国を日・米の側に引き寄せる狙いがあったのだろう。だが、その2日前に朴大統領は中国の習近平国家主席と会談し、オバマ大統領の努力が空しくなるような内容のやり取りを行っていた。

 中国はハルビン駅に、日本の初代首相の伊藤博文を暗殺した安重根の記念館を開設しており、習主席はこれについて「私が直接指示した」のだと語った。さらに日本が朝鮮を植民地として統治していた時代に抗日部隊「光復軍」なるものが駐屯していたという西安にも、石碑を建設中であると述べた。これは朴大統領の要望したものなのだが、いわば「反日共闘」の姿勢を露骨なまでに鮮明にしたわけだ。2日後の日・米・韓首脳会談に冷や水を浴びせるのが狙いだったとしか思えない。


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