ネコ科にご縁? 本人も知らなかった松島トモ子の功績 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ネコ科にご縁? 本人も知らなかった松島トモ子の功績

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 新潟県北部にある関川村は、一面に田んぼが広がる緑豊かな土地だ。名産はもちろん、コシヒカリ。そしてもう一つ、自慢の名産品がある。猫のための家「猫ちぐら」だ。

「ちぐら」とは、赤ちゃんの子守に使っていたワラ製のゆりかごのこと。それを猫のためにドーム形にアレンジして作った。地元のコシヒカリのワラを使い、村の人たちが一つひとつ手で編み上げる。製作期間は約10日。大きさは5種類で、「中」だと高さ約30センチ、重さ約5キロ。価格は1万5千円と高めだが、全国の愛猫家から支持され、現在は注文から到着まで3年半待ちという超人気商品なのだ。

 なぜここまでの人気となったのか。実は、女優の松島トモ子さん(68)が一役買っているのだという。

「猫ちぐらの会」によると、誕生のきっかけはこうだ。30年ほど前、関川村にある渡邉邸(国指定重要文化財)で、本間重治(しげじ)さん(故人)という男性が働いていた。本間さん夫妻には子どもがなく、猫を飼っていた。ある日、本間さんは猫がワラ製のおひつ入れに寝ているのを見つけた。それならと編んだのが「猫ちぐら」だ。

「その猫ちぐらを、ロケか何かでたまたま関川村に来ていた松島さんが見て、『いいアイデアだから、民芸品にしたら?』と勧めたそうです。関川村にはこれといった民芸品もなかったですし、お年寄りの生きがいになればと、1983年ごろから村おこしの一環として、村の人たちで作るようになりました」(「猫ちぐらの会」担当者)

 作った猫ちぐらを持って各地の物産展やイベントをまわっていくうちに、テレビや新聞で取り上げられるようになった。89年ごろから注文が殺到し始め、いまでは海外からの注文も入るほどに。

 村おこしのきっかけにもなった松島トモ子さんに、この人気をどう思っているかを尋ねると、

「そんなに人気なんですか!? 関川村に行ったことは覚えてます。でも、『民芸品にしたら?』なんて、そんな偉そうなこと言ったかしら? ただ私、犬も猫も大好きなんです。だから、たぶん『かわいい、かわいい』って大騒ぎしたんでしょうね。そんな人気になってるならうれしいですね」

 ライオンといい、ネコ科の動物と松島さんには不思議な縁があるようだ。

週刊朝日  2014年2月14日号


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