ホリエモン 「ゼロ」から「イチ」を作るプロセス 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ホリエモン 「ゼロ」から「イチ」を作るプロセス

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 約1年9カ月の服役を経て“シャバ”に戻ってきたライブドア元社長の堀江貴文氏。堀江氏は本誌での連載で新刊本を作った理由を語った。

*  *  *
 2週連続で、新刊本『ゼロ―なにもない自分に小さなイチを足していく』について書かせていただく。

 私がこの本を作ろうと思ったのは、一つは自分のため、そしてもう一つは社会全体のためだ。私はこれまでに四十数冊の本を出しているが、本というのは自分の考えをまとめて人々に届ける便利な手段である。

 無料のブログで拡散すればいいじゃないか、と言われるかもしれないが、長文をまとめるとなると、やはり本のパッケージのほうが伝わりやすい。何より書店に並ぶことでこれまで興味がなかった人たちにリーチできるのも大きい。

 そして、私が本を作る理由は「伝えたいことがあるから」だ。多くの人たちは悩みをたくさん抱えていて日々頑張って生きている。でもちょっと考え方を変えるだけでもっと幸せに生きられる。そんな“気付き”を、もっと多くの人に与えたいという強い思いがあって私は本を出し続けてきた。

 一定の成果はあった。出版不況の世の中で初版を2万~3万部は最低でも刷っていただけるという恵まれた環境にあった。しかし数十万部は売れない。固定ファン層にしか届いていないのだろう。もっと多くの人たちに伝えたい、そしてみんなを幸せにしたい、そんな思いがわき上がってきた。

 だからこそ、プロジェクトにスーパーバイザーとして関わってくれた元講談社で今はコルクという作家のエージェント会社の代表である佐渡島庸平氏にその思いを伝えたところ、彼はドリームチームを組織してくれた。

『もしドラ』を作ったケイクスの加藤貞顕さん、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』を作った柿内芳文氏、そして構成に今若手ナンバーワンのライターである古賀史健氏という、ありえないほどのドリームチームを組織することができた。そして彼らは私の作品『ゼロ』に心底惚れ込んでくれて全力でミリオンセラーにすべく取り組んでくれているのである。

 私はテレビ局争奪戦で、ネガティブなイメージを世間に刷り込まれたと考えている。テレビ局を敵に回して徹底的に叩かれた。それでも周囲はついてきてくれた。それは大変にありがたいことだと思うし、それだけ評価していただいているのだと思う。これが本当の信用というもので、大切にしなければならない。

 しかし、そんなネガキャンのせいで私の言葉が届かないのは残念だ。だからこそ、私はこの『ゼロ』で世間に歩み寄り、私という人間を理解してもらおうと努力している。そして多くの人にこの作品が伝われば、この閉塞感のある社会を少しでも良くできる、底上げできると固く信じている。

 この作品で、これまで見せてこなかった私の情けない部分、ダメな部分を余す所なくさらけ出している。そうすることによって少しでも私に共感してくれて、私の言うことを少しでも多くの人が信じてくれることを願っているのである。

 だから、できることは何でもやる。小さな努力の積み重ねが大きな成功を生むことを世の中の多くの人に知ってもらいたいのである。

週刊朝日  2013年11月15日号


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